桑田のカーブ
- 作者: 中村文則
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2013/09/26
- メディア: 単行本
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- 作者: 中村文則
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/10/16
- メディア: 文庫
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「幸福とは閉鎖だ」
と、太字で書いてあるので、これが作品全体に流れているキーワードなんだろうと考えながら読んで行ったものの最後まで、その意味が読み取れなかった。
整形して顔も名前も変えたのに、割りと早い段階でバレたっぽいのも、なんかよくわからない話の流れだった。
「桑田のカーブ」の話は「十万用意するから、ホテルに行こう」と女に声をかけるところで出てくる。
以下、P160~161から引用。
「そうそう。あん時やばかった。あのまま寝てたら、危うく向こうの部屋、連れてかれるとこだったからね。外人って嫌なんだよ。あいつらのでかいし」
「でかい?」
「チンコだよ。そして曲がる」
女が、僕を真剣に見ている。
「すっげー曲がるから。生き物のように。あんなに曲がるのは、外人のチンコと桑田のカーブくらいだ」