桑田のカーブ
- 作者: 中村文則
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2013/09/26
- メディア: 単行本
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- 作者: 中村文則
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/10/16
- メディア: 文庫
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「幸福とは閉鎖だ」
と、太字で書いてあるので、これが作品全体に流れているキーワードなんだろうと考えながら読んで行ったものの最後まで、その意味が読み取れなかった。
整形して顔も名前も変えたのに、割りと早い段階でバレたっぽいのも、なんかよくわからない話の流れだった。
「桑田のカーブ」の話は「十万用意するから、ホテルに行こう」と女に声をかけるところで出てくる。
以下、P160~161から引用。
「そうそう。あん時やばかった。あのまま寝てたら、危うく向こうの部屋、連れてかれるとこだったからね。外人って嫌なんだよ。あいつらのでかいし」
「でかい?」
「チンコだよ。そして曲がる」
女が、僕を真剣に見ている。
「すっげー曲がるから。生き物のように。あんなに曲がるのは、外人のチンコと桑田のカーブくらいだ」
ラーメンが口にあわない
今住んでいる町内にはラーメン屋が2軒ある。洋菓子店の隣にあるAと、角の信号を右にがったところにあるBと。
角のラーメン屋Bは県内に何店舗かあるチェーン店のらしい。先月Bのラーメンを食べたとき、麺が分に茹であがっていないように感じた。まるで、パスタをアルデンテの手前30秒で火を止めたような。よくもこんなにまずいものを文句も言わずにみんな食ってるな。いや、私もその場であれこれ文句を垂れるほど無粋ではないけど。
で、今日のお昼にAに食べに行ったら、こちらの麺もアルデンテ30秒前だった。どうやらA、Bとも同じ製麺所で作れたものを使っているようだ。連続で大外れだと思ったが、他のお客さんは黙々とラーメンを口にしている。たぶん、世間ではこれを美味しいラーメンというのだろう。私の舌がおかしいのだろう。
この先、しばらくはラーメンを食べにいけないな。
高校生の球数制限のこと
済美・安楽の772球 米国人から見た高校野球(上) :日本経済新聞
私の甥に高校の野球部に入っている子がいる。先日の甲子園の県予選には2年生ながら6番センターで出場したがチームは初戦で敗退という残念な結果に終わった。
その後、新チームとなりまもなく春のセンバツの出場権をかけた戦いがはじまるのを前に、甥は他校との練習試合で初めてマウンドに上った。投球の際に、ストレートだと「うりゃ」、変化球だと「よいしょっと」と、つい声が出てしまうのが彼の癖らしい。そんなことではもともと球速がへろへろなのだから、すこーん すこーん と相手チームの快音がしばらく続いたらしい。そんな彼でも冬の間に欠点を克服し、球速をアップさせチームのエースに成長して、来年夏の甲子園予選を迎える可能性が全くないわけではない。ってちょっとは淡い期待をしてるんだが。
もし、自分の子供が前日まですでに通算500球以上投げていてこの試合を勝てば甲子園初出場が決まる県大会の決勝でこの試合も先発を任されるときの親の気持はどんなものなのか、子供にどんな声をかけるのかと思う。「少しぐらい身体が痛くてもここを乗り切れば、少しの間だが休めるんだぞ」なのか「ここでお前が弱音を吐いたらチームのみんなに迷惑がかかるんだぞ」なのか。
確かに3日で700球以上投げても、その後の野球人生にマイナスになることはなくプロの世界に入っても活躍を続ける高校生は出てくるだろう。それでも高校生に限らず、投手は一試合で投げる球数が制限されるべきだと思う。それは体力がどうのこうのより、同じチームの仲間なんだからお互いもっと試合に出場できる機会が増えたほうが楽しいんじゃないかなと思うから。「一人のピッチャーは3回を超えて投球できない」とか「「いったんベンチに下がってもそれまで3回を超えていなければ、再登板できる」とかルール変更すれば、監督は最低でも3人の投手を育てなければならないし、野手もバレーのリベロのような存在がいたり、その日にベンチ入りしている選手だったらタイムなしに守っている野手が9人を超えない限りいつでも交代ができることにでもすればたくさんの選手が試合に出られて楽しいんじゃないかと思う。
夜の仕事
先週から某コンビニで働いております。
面接の時に「朝8時から13時までが希望ですが、時間のあるときは夜勤もできますよ」と言っておいたのが、夜勤メインで採用した人(男性)のものの覚えが今ひとつとかで、店長から直々に「なんとか夜勤のほうをやって欲しい」とか言われたので「はい」と。
夜中の仕事なんてするのは人生初めてのことで、いつ飯を食って、いつ寝たらいいのかがよくわからない。朝飯食ったあとに昼飯が食いたくなることまで寝てればいいのか?
ペースをつかむまで少し時間はかかりそうな感じはある。
店内にどんなお客が来たかとか、バイト仲間が何したとか、店内で何があったとかここで書いたりすると店が把握されたり、身柄が拘束されたりする恐れがあるので、この先コンビニネタの話を書くとすれば、「辞めました」の報告になると思う。
【映画】ショーシャンクの空に
- ローズウッド(バーボン)
- アンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)、大銀行の副頭取、37927→アンディは、アンドリューの愛称形。ギリシア語起源で「男」、「人」を意味する。デュフレーンは、フランスの地名起源の姓で前置詞 de と 定冠詞 le の縮約形のDu 「~から」と古フランス語 fresne 「トネリコ(モクセイ科の落葉樹)」からなる。トネリコは、現代フランス語では frêne である。(http://blog.livedoor.jp/namepower/archives/1891705.html)(「ショーシャンクの空に」:人名力)
- メイン州の法律により厳重管理下の終身刑に処す
- エリス・ボイド・"レッド"・レディン(モーガン・フリーマン)、調達屋、アイルランド系、30265→エリスは、イライジャ(Elija)のギリシア語形で、ヘブライ語で「ヤハウェ(唯一神)は神である」を意味する。ボイドは、元来はスコットランドとアイルランドの姓。語源は不明ながら、ゲール語の個人名 Bód からの可能性がある。レディングに関しては、二つの起源がある。1. 古英語で「赤い髪」の人の綽名からでた地名。2. 古英語で「切り開かれた森」の住人。 http://blog.livedoor.jp/namepower/archives/1891705.html (「ショーシャンクの空に」:人名力)
- デュフレーンにリタ・ヘイワースのポスタ-の調達を頼まれる→
- どこの刑務所ですか?http://www.geocities.jp/shawshank_zihuatanejo/shawshank_location.htmlそのショーシャンク刑務所として撮影に使用されたのは, アメリカ・オハイオ州のマンスフィールド感化院(Mansfield Reformatory)です.「エア・フォース・ワン」(1996)でも使用されたそうです
- 1947年入所
- 新入りをフィッシュと呼ぶ→http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1443548409 Q:前半部分で刑務所の新入りを先輩受刑者たちがヤジで迎える場面で、新入りのことを「フィッシュ」というのはなぜですか? A:刑務所でのスラング(俗語)で新入りや初めて収監される者をFishといいます。もとは、A fish out of water(=陸にあがった魚=慣れない環境にいる者)という慣用句に由来します。日本語で「陸(おか)に上がった魚のように落ち着かない、勝手が違う」と表現するのと同じです。
- バイロン・ハドレー刑務主管→バイロンは、古英語起源で「牛舎において」を意味する姓が個人名に転じたもの。ハドレーは、古英語起源で「ヒース(荒野に自生する低木)の森」を意味する。
- ウォーデン・サミュエル・ノートン所長→ウォーデンは、二つ起源がある。1. イングランドの支配階級が用いていたフランス語で「監視する人」、「守衛」という職業から。2. 古英語で「監視」と「丘」 からなる地名から。サミュエルは、ヘブライ語起源で「神の名前」の意。ノートンは、三つの起源があり、最も可能性が高いと考えるのは、古英語起源で「北の囲い地」の意である。
- 規則1 神への冒涜は厳禁
- 38466の新入りデブが最初に泣きました→ハドレーにぼこぼこに殴られ診療所で死亡
- ロックハンマー(小型のツルハシ)
- ケツを狙うシスターなボグス・ダイヤモンド→ボグズは、語源不明。ダイアモンドは、二つの起源がある。1. 古英語で「日」を意味する人の召使だったことから。現代英語ならばデイマン(Day man)となる。2. アシュケナジム系ユダヤ人の場合は、宝石の「ダイアモンド」から。
- 31497→レッドに調達物質、お礼はラッキーストライク2箱→名前の由来は19世紀のゴールドラッシュ時に金鉱を掘り当てた者が言ったスラングである「Lucky Strike」からきている。これにちなみ、古い時代のパッケージデザインは、振り上げられた拳を描いた、名前そのままのものだった。喫煙が半ば“魔女狩り”的に害悪視されるようになる以前には映画・小説・テレビなどに頻出するタバコ銘柄の一つで、例えばミッキー・スピレインが創作し、1950年代に大衆的人気を博したマッチョイズム・ヒーローの私立探偵マイク・ハマーは、このタバコを愛用していた。
現行のパッケージはレイモンド・ローウィが1940年にデザインした。ブルズアイと呼ばれる円形囲みのロゴマークのパッケージは、タバコにとどまらず、商業パッケージデザインの中でもそのシンプルさと印象の強さで抜きん出た傑作として、広く知られている。
- 31804、31438などがアンディに襲いかかる
- 1949年春、所長「屋根を直すので12人募集、特典あり」
- 35,000ドルを奥さんに、60,000ドルまでは非課税だし、書類はタダで作るから仲間にビールを
- チェスの駒は大理石や石鹸石で掘る→石鹸石:http://kotobank.jp/word/%E7%9F%B3%E9%B9%B8%E7%9F%B3 (1) パラモウデュラ(paramoudra)と同義で,チョークの中の大きな壷(pot)に似た団塊をいう[Bucklund : 1817, Norton : 1881].(2) 明緑色から暗緑色の岩石で,ステアタイトと緑泥石からなり,壷(pot)などを作るのに用いられる.炭酸塩鉱物,蛇紋石,磁鉄鉱などで構成されている[Wallerius : 1747].(3) 鉱物名でサポナイト(saponaite)のことをいう.(4) 超塩基性岩が変成作用を受けた塊状の岩石で,主に滑石からなる[Mason : 1978].オーブンストーン(ovenstone)[Bonney : 1899],オライト(ollite)[Pinkerton : 1811],ラヴェッツィ(lavezzi)[Rosebusch & Osann : 1923].
- ギルダ=リタ・ヘイワース、「ギルダ」、ギルダ・マンスン・ファレル→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B9 彼女の魅力が最も発揮された作品は1946年の『ギルダ』である。チャールズ・ヴィダー監督のフィルム・ノワールで彼女は運命の女ギルダを演じ、セックス・シンボルとして絶大な人気を誇った。1947年には$250,000の年俸と、出演映画の収益の50%の契約をコロムビアと結んだ 2001年公開の『マルホランド・ドライブ』でも、「ギルダ」のポスターを見た副主人公が「リタ・・・・・・わたしの名前はリタよ」と名乗るシーンがある。
- 「起きてなさい、いつ主が戻るかわからない」(マルコ伝13・35)
- 「私は世の光、私に従うものは命の光を得る」(ヨハネ伝8・12)
- 抜き打ち検査は口実で、所長がアンディを値踏みした
- 「主の裁きは下る。いずれ間もなく」(ヨハネの黙示録22・12)
- ブルックスと一緒に図書係になる。ジェイク(カラス)も大きくなった。
- 所得申告のお手伝い
- 終身刑は人を廃人にする刑罰だ
- brooks was here(ブルックスここにありき)
- 週に1度手紙を書いて6年目にして中古図書ゲット
- フィガロの結婚「そよ風によせる」→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AC%E3%83%AD%E3%81%AE%E7%B5%90%E5%A9%9A 原作は喜劇『セビリアの理髪師』(第1部 1775年 / パイジエッロ(1782年)、ロッシーニ(1816年)がオペラ化した)、正劇『罪ある母』(第3部 1792年)とともにフィガロ三部作[1]と呼ばれている。 『フィガロの結婚』は前作『セビリアの理髪師』の好評を受けての続編。正式な題名は『狂おしき一日、あるいはフィガロの結婚』(La Folle journée, ou le Mariage de Figaro)。この戯曲は1786年にパリで初演され、前作以上の評判を得た。
- 「希望」は正気を失わせる。塀の中では禁物だ
- 10周年でポスターがマリリンモンローに変わる
- 所長が青空奉仕計画を始める→囚人を外で公共事業に従事させる、狙いはピンはね
- 所長は10年以上も異動がなかったのか。
- 架空の人物スティーブンス
- 1965年トミー・ウィリアムズが入所、46419 家宅侵入罪で懲役2年、「盗みの才能がないから捕まるんだ」→トミーは、アラム語で「双子」を意味するトマス(Thomas)の愛称形。ウィリアムズは、「意志」と「兜」からなる個人名ウィリアム(William)に「~の子」を意味する -s がついたもの。
- キャッシュマン刑務所は週末には家に帰れるので快適
- 1966年、壁のポスターがラクウェル・ウェルチに
- トミー「4年前トマストン刑務所にいた」、そこでエルモ・ブラッチからゴルフプロ(グレン・クエンティン)と愛人を殺した話をされる。「銀行員の亭主が捕まったんだで~」→グレンは、語源不明。クエンティンは、元来は個人名でラテン語で「五番目」の意。エルモは、ゲルマン起源でヘルム(helm)「兜」のイタリア語形。ブラッチは、現代英語でいうブラック(black)の異形で、「黒ずんだ皮膚」、「黒い髪」を意味する。
- アンディは無実なのか。そのようだ。彼は何年ここにいるんだ。1947年から19年。
- トミーが合格したぞ、よかったな。
- トミー銃弾4発で射殺される
- 「私が行きたいところはジワタネホだ」メキシコの町
- 太平洋=記憶のない海
- 仮釈放になったらバクストンの牧草地へ、石垣があって樫の木が1本生えている
- 黒曜石の下にある
- 245番が外にでていない
- ヒントは1.8mのロープとすり替えた所長の靴
- 1966年、アンディ脱獄
- 下水管の中を460m進む=500ヤード、457.2m
- 12軒近い銀行を回って37万ドル超を手に入れた
- 消印はフォートハンコック(メキシコ国境の町)
- レッドの40年前の写真は誰か→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%81%AE%E7%A9%BA%E3%81%AB 仮釈放審査において、レッドの書類に貼られていた青年時の写真は本人でなく、モーガン・フリーマンの実子アルフォンソの写真である。またアルフォンソは映画冒頭で、護送されて来たアンディら新入り達をからかう囚人役の1人としても出演している。
- so was red
- アレン・グリーンを偲んで
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2010/04/21
- メディア: DVD
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【読書】「カラマーゾフの妹」(高野史緒)
- ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」では、長男ドミートリーが父親フョードルを撲殺して3,000ルーブルを持ち逃げしたとして裁判で有罪判決を受けシベリアの鉱山に送られたが、本当のところはスメルジャコフが実行犯で次男のイワンが道義的な真犯人とされるのが一般的な読み方。
- で、あるのだが、真犯人は別にいるとして、内務省モスクワ支局未解決事件課特別捜査官になったイワン・カラマーゾフが13年ぶりに帰ってきて捜査にあたるという話の展開
- 元ネタの「カラマーゾフの兄弟」は光文社古典新訳文庫で新訳が出た時に一気読みしたのだが、ゾシマ長老が死んだ後に腐臭を放つ場面が印象的だったために、他のところで人間関係を完全に把握できずに終わったところがある。
- 長男ドミートリーの母親と次男イワン、三男アレクセイの母親は違う女性だとか、息子は三人とも母方の親戚に引き取られて育てられたとか、基本的なところをこの本「カラマーゾフの妹」で復習できたのはよかった。
- イワンが実は多重人格だったとか、フランス人の催眠術師に治療を受けていた時に実はアンナと呼ばれる妹がいたことを思い出したとか。
- 作者: 高野史緒
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/08/02
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