「チャイルド44」
- 作者: トム・ロブスミス,Tom Rob Smith,田口俊樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/08/28
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怪我をした腕に蜘蛛の巣を何層にも重ねて止血する場面がある。まさかー、そんなー、と「クモの糸 止血」で検索。
クモの巣の薬用としての記録も多い。「網を服の襟に入れておけば健忘症が直る(中国)」などは怪しげだが、クモの巣の止血効果の記録も古くから多く、シェークスピアの『真夏の夜の夢』にもその記述がある。クモの糸には凝固剤が含まれているという近代の報告もあり、あながちただの迷信ではなさそうである。
クモの巣で止血? 人類と傷病との壮絶な戦いの歴史
クモの巣で止血? 人類と傷病との壮絶な戦いの歴史 - 医学書なら時空出版
シェイクスピアの『真夏の世の夢』には、
「あなたにはお近づきになってほしいものです。名医のクモの巣さん。指を切ったら、あなたにお任せしましょう」
というセリフが登場します。百年戦争の初期の頃、イギリス兵士は救急用品としてクモの巣を入れた箱を持ち運んでいた、との記録もあるそうです。
細い繊維が血液の凝固を促していたかもしれませんが、感染症のリスクも高かったでしょう。
どうも、民間療法の域を出ていないようなんだが、ロシアでは一般的に行われているんだろうか。
あと、犯人が子どもを殺した後に胃袋を切り取り、遺体の口に泥を詰めたのか、そこら辺の理由が読み取れなかったので消化不良の感はある。
結果、犯人もそういう人間関係に収めるのかよ、と不満たらたらな感じで読了。