桑田のカーブ

去年の冬、きみと別れ

去年の冬、きみと別れ

ポストとか現代とか、週刊誌の書評に載っていたので、どんな作品を書く作家なのか、と

悪と仮面のルール (講談社文庫)

悪と仮面のルール (講談社文庫)

取り敢えずこれを読んでみた。

「幸福とは閉鎖だ」

と、太字で書いてあるので、これが作品全体に流れているキーワードなんだろうと考えながら読んで行ったものの最後まで、その意味が読み取れなかった。

整形して顔も名前も変えたのに、割りと早い段階でバレたっぽいのも、なんかよくわからない話の流れだった。

「桑田のカーブ」の話は「十万用意するから、ホテルに行こう」と女に声をかけるところで出てくる。

以下、P160~161から引用。

「そうそう。あん時やばかった。あのまま寝てたら、危うく向こうの部屋、連れてかれるとこだったからね。外人って嫌なんだよ。あいつらのでかいし」
「でかい?」
「チンコだよ。そして曲がる」
女が、僕を真剣に見ている。
「すっげー曲がるから。生き物のように。あんなに曲がるのは、外人のチンコと桑田のカーブくらいだ」