「認知症の人と家族の会」の県支部長さんの講演を聞いたので内容をメモ。

  • 公務員だった旦那さんは40歳のときに脱サラして商売を始めた。63歳の時に認知症になる。最初、クルマで出かけて行って途中で行き先がわからなくなったらしい。
  • トランペットやサクソホンなどの楽器演奏、釣り、カメラなど多彩な趣味を持っていた人のようで、「無趣味な人ほど認知症になりやすい」と思っていたので衝撃的だった。
  • 最近のことはすぐ忘れるのに、何十年も前のことを何度も何度も話す。人の名前を忘れてしまう。離れて暮らしていた次男が父親が自分のことをすっかり忘れてしまっていたことにたいへんなショックを受けたらしい。
  • 怒りっぽくなる。疑い深くなる。それでも自尊心は強い。
  • 「ごはんをまだ食べていない」と言われたら「さっき食べましたよ」などと云わずに「これから作ります」「手伝ってください」と作業を手伝わせたりしているうちに「食べてないといったこと」を忘れる
  • 「財布がなくなった」と言われたら「私は知りません」「どっかにやったんじゃないですか」などと云わずに一緒に探す。見つけたらそれとなく財布のある方向へ誘導して本人が見つけたことにする。財布をどこにしまっておくか見ておいて、その財布に5000円だけ入れておく。その財布を持って買い物にでたあとに小銭は取って再び5000円になるようにしておく。
  • 「あそこに幽霊が」などと言われたら「そんなものいませんよ」と言わずにその幽霊を追い払ってやる。
  • 徘徊に対しては玄関にがっちり施錠しても壊されるし怪我をされるし危ない。追いかけて行って捕まえようとすると逃げるので、一度追い抜いて正面向き合って「帰りましょう」と言う。