今日聞いたラジオの「テレホン人生相談」がおもしろかったのでメモしておきます。

相談者は60歳代の女性。40年くらい前に結婚して旦那さんの姓になった。結婚してすぐに旦那さんともども両親と一緒の家に住んでいる。実質、お婿さんをもらった状態。現在は80歳を越えた父親と旦那と相談者の女性の三人でくらしている。相談者は一人娘なので他に兄弟はなし。

相談内容は、その80歳を越えた父親が「自分の苗字を継がずに、結婚して他の苗字になったのが気に入らない」といって、突然、21歳の何の関係もない娘を養女に迎えて、その娘に全財産をやるように遺書を書いたようだ。どうすればいいのか?ということだった。

三度の食事を作ってもらって、税金とか保険とかそういったものを払ってもらっておきながら「苗字が違うからたとえ実の子でも財産は1円たりともやらん」というじいさんである。

その娘は一生結婚しないから苗字も変えませんとか言ってるようだが、それは身分行為といってそのように「結婚しません」とか「苗字を変えません」とかいう契約は無効であるということだった。

その80歳代の父親がアルツハイマーとかそういうものでない限り、何人養子を作ろうとそれはその父親の勝手であり、財産は実子と養子で等分されるということだった。仮に養子を4人もらえば、相談者は全財産の20%しかもらえない計算になる。

また、遺書に「養子に全財産」ということが書いてあっても実子は遺留分=最低保障分として四分の一はもらえるということだった。

この21歳の女性をどうやって知ったのか?という話になって、相談者が話すところによるとたまたま訪問販売に来た女性を通じて紹介されたということで、その21歳は55歳くらいの母親と二人暮らしでかなり高額の借金をがある家庭らしい。娘と一緒に55歳の母親も一緒にじいさんの家で暮らすということで話がついているらしく、ラジオを聴いていた私も「じいちゃん目を覚ましてくれよ!」と思わず叫んでしまったのであった。